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函館市大船町訪問記《前編》

日本中の「大船町」を探す

大船町看板 鎌倉市が鎌倉郡だったころ、大船地域は『大船町』でした。いわゆる“市区町村”の『町』であり、小袋谷の交差点近くに大船町役場も存在していました。しかし、現在は「鎌倉市大船」という字名、および行政上の「大船地域」として残すのみで、『大船町』という地名は鎌倉からは消えてしまいました。

 日本各地には、『大船町』や『大船』という地名が何カ所か存在しています。今回は、その中のひとつである「北海道函館市大船町(ほっかいどうはこだてしおおふねちょう)」を訪ねてみました。

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北海道函館市大船町

 函館市の『大船町』は、“オオフネ”と読みます。以前は、「茅部郡南茅部町大船(かやべぐんみなみかやべちょうおおふね)」であり、2004年に函館市に編入されてからは「函館市大船町(はこだてしおおふねちょう)」となりました。つまり、『大船町』としての歴史は、まだ10年ちょっとということになります。上の写真のように、南茅部町大船だったころからの看板や標識には『町』がついていないものも見かけます。
 以前より、「大船」は字名として存在していたようですが、なぜか函館市に編入されるときに『町』がつきました。函館市の地名を調べてみると「丁目」がつく字名以外は、すべての字名に『町』がつくように統一されているようですので、それが理由かもしれません。

 大船町を地図で見ると、東西南北を頂点とする菱形に近い形となっています。北東側は内浦湾の外側の太平洋に面しており、南東側のとなりまち「函館市豊崎町(はこだてしとよさきちょう)」との境には「大船川(おおふねがわ)」が流れています。西側はほぼ山地で広大な森林が広がっています。
 自動車が通行できる大きな道路は、海沿いを通る国道278号線、海から山の方向に向かって延びる道道980号線の2本です。なお、道道980号線は途中まで大船川の南側を通っているので、途中まではとなりの豊崎町を通っています。
 函館市中心部からは北東方向に直線距離で20kmほど。鉄道は通っておらず、車では函館市中心部から道道83号経由で40kmほどの距離です。

大船の南側 大船町の南側の入り口。隣接する豊崎町から国道278号線で入ることができます。大船川にかかるこの橋の上が、大船町と豊崎町の境のようです。

大船川 朽ち果てる寸前の大船川の看板。よく見ると「大舟川」になっています。ここに限らず、「大舟」という記載をよく見かけますので、以前は「大舟」という表記だったのかもしれません。

大船川橋 大船川のもっとも下流に架かる橋が「大船川橋」。ざっと見た感じでは、名前のついているような大きな橋は、この橋と上流にある橋の2カ所しかなさそうです。

大船の北側 こちらは大船町の北側の入り口。隣接する「函館市双見町(はこだてしふたみちょう)」から国道278号線で入ることができます。この写真からもわかるように、大船町の地形は、全体的に海岸からすぐに切り立ったような山となっています。

大船川上流 道道980号線を海側から山の方に向かっていくと、大船川にかかるこの橋のところで豊崎町から大船町となります。きれいな道路が続いていますが、見渡す限りの森林地帯です。

大船橋 その橋は「大船橋」。大船川にかかる大きなふたつの橋のもうひとつのほうです。「大船川にかかる大船川橋と大船橋」と“大船濃度”がとても高いです。

道道980号線 大船橋から百数十メートルで道路が途切れます。道道980号線はまだ続いているのですが、この先からは舗装がされていない砂利道となります。また、この先は除雪されないようで、冬期は通行止めです。なお、今回訪問したときには「落石のため通行止め」となっており、これより先へは行けませんでした。

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世界遺産登録を目指す縄文文化のまち

 北海道と東北地方北部には、縄文遺跡が点在しています。これらを「北海道・北東北の縄文遺跡群」と呼び、有名なところでは「特別史跡・三内丸山遺跡(青森市)」や「特別史跡・大湯環状列石(鹿角市)」なども含まれます。
 現在、「北海道・北東北の縄文遺跡群」は世界遺産(文化遺産)としての登録を目指しています。

 大船町にある「史跡・大船遺跡」も、その「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ。大船川沿いの丘の上に存在した、縄文時代前期後半から中期後半(約4000~5000年前)の大規模な集落跡が大船遺跡です。

http://jomon-japan.jp/

-JOMON JAPAN-
北海道・北東北の縄文遺跡群


http://jomon-japan.jp/

函館市大船町訪問記《中編》につづく~

記事・写真・デザイン  小野勝彦

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