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アクティブシニアの活動を支援

大船地域づくり会議による「アクティブシニアの活動支援」について

活動のきっかけ

井上肇  低所得者の医療費は高所得者のほぼ2倍と言われています。これは、外に出掛けることの多い人に比べて、自宅に閉じこもり気味の人の方が、医療費が多いことを意味しています。
 また、健康寿命を延ばすことにより、医療費や介護費用が下げられるとも言われています。行政と協力して医療費や介護費用を抑える取組みは地域づくり活動の一つと捉え、地域の高齢者の健康寿命を延ばすための取組みを行うことと致しました。
 そして、その活動を「アクティブシニアの活動支援」と名付けました。

目的とするところ

 外に出ることの多い人の方が、自宅に閉じこもり気味の人に比べて、健康寿命が長いと言われています。
 高齢者の方々に、健康寿命を理解してもらい、自らの健康寿命を延ばすことを意識してもらうことにあります。そして、健康寿命を延ばすために外に出て歩くこと、外に出て人と付き合うことの大切さを知ってもらうことです。
 現在、このことをより多くの人に知って頂くための準備に入ったところです。

外に出た時の受け皿として考えられるもの

外に出た時の受け皿として考えられるものとして、次のものが考えられます。これらをどう検討していくか、また、それをどう知らしめていくかが、大船地域づくり会議の今後の活動のテーマとなっています。

・ 働く → 生涯現役促進地域連携鎌倉協議会に依頼
・ ボランティア活動 → ボランティア団体を紹介
・ 地域への参加 → 地元自治町内会に対応を依頼
・ 趣味を生かした活動 → 教室や講座の紹介
・ 歩く → 地元自治町内会と協力して対応を検討(公園、散歩道の紹介、行きたくなる居場所作り等)
・ 人と付き合う → 地元自治町内会と協力して対応を検討(集える場所の紹介、老人クラブのサポート等)

大船地域づくり会議  井上 肇

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アクティブシニア講演会

 大船地域づくり会議によるアクティブシニアの活動支援を具体化するために、2018年1月23日に鎌倉芸術館において、アクティブシニアに関する講演会が開催されました。

秋山先生  今回、講演をしていただいたのは、東京大学高齢社会総合研究機構特任教授の秋山弘子先生。秋山先生は、市内在住で、鎌倉市政策創造専門委員として、鎌倉市における「長寿社会のまちづくり」などの分野で活躍されています。

 まず、長寿社会の課題として、「個人の長寿化〔人生設計の多様性〕」、「人口の高齢化〔社会インフラの作り直し・高齢化対応〕」、「高齢化産業の創成〔社会インフラの作り直し支援〕」があげられ、長寿社会は、産業イノベーションの宝庫となっているとのこと。
 そして、「老年学(ジェロントロジー)」の観点からは、そもそもの寿命をどこまで延ばすかという課題がある程度達成されてきましたので、生活の質の追求「“サクセスフル・エイジング”=上手な年の取り方」へと変化してきているとのことでした。

全景 そのようなことから、“定年後はセカンドライフの始まり”と位置づけ、いくつかの提案がなされました。

 ひとつは『セカンドライフの就労』。
 これは、福祉ではなく、最低賃金以上が支払われる雇用としての仕事場を提供すること。実際に、就労している方は医療にかかる確率が低くなるという社会実験のデータもあるようです。高齢者のメリットである「時間・収入・知識・スキル・人のネットワーク・健康」が十分に活かせる機会でもあります。

 もうひとつは『魅力的なまちづくり』。
 これは、引きこもり対策として、外出へのきっかけづくりに有効とのこと。「歩きやすい」、「行くとおもしろい」、「時々チェックに行きたくなる」ようなまちづくりをすれば、自然と引きこもりが減るのではないかということでした。

記事・写真・デザイン 小野勝彦

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