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鎌倉芸術館「オ-プンデイ」開催

第18回「大船まつり」屋外イベントは中止に

 年々盛り上がりをみせ、すっかり初夏の恒例行事となっている「大船まつり」。昨年は残念ながら新型ウィルスのコロナ禍によって中止となり、今年こそはと早々に「大船まつり実行委員会」を立ち上げ、5月16日(日)の開催に向けて打合せや準備をしていました。しかし、一向に収束の見通しがつかない状況では、今年も芸術館通りや西友通りで行うパレードや模擬店などの屋外・路上でのイベントは行うことはできず、やむなく中止をすることに決定しました。ただ、鎌倉芸術館は毎年多くの親子連れでにぎわう「オープンデイ」を、「まん延防止等重点措置」に対応した感染防止策を講じ開催することになりました。「大船まつり実行委員会」は鎌倉芸術館と協議を行い、本来なら本部前で行う吹奏楽やオーケストラのコンサートを小ホールで、2018年・2019年にギャラリーで行った「大船ちょっと昔展(写真他)」を委員会と芸術館の共催で行うことになりました。また、来場者の検温や受付、誘導等には民生委員児童委員、自治町内会の有志の皆さんに協力をしていただくこととなり、市民でつくる「大船まつり」の意義が活かされた「オープンデイ」となりました。
 「オープンデイ」では鎌倉芸術館主催による様々な楽しいイベントが全館で行われました。ここでは「大船まつり実行委員会」との共催イベントである小ホールでのコンサートとギャラリー2・3での展示イベントに絞っての報告記事とさせていただきます。

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「オープンデイ」はじまる

 今年の鎌倉芸術館「オープンデイ」は5月16日(日)の10時30分から16時までにいろいろなイベントが開催されました。ただ、これまでと異なるのはコロナウィルスへの感染防止策として、来場いただいた皆さんに検温をはじめ消毒、そしてお名前や連絡先を記入していただきました。今にも雨が降りそうなお天気模様でしたが、見事なファンファーレを合図に幕が上がりました。

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小ホールではコンサート

 小ホールでは、10時30分から岩瀬中学校吹奏楽部、13時30分から大船高校吹奏楽部、15時30分からは三菱電機ソシオテックウインドオーケストラによる演奏という三部構成で行われました。
 小ホールの観客席数は600席。感染予防対策上、半数の300席の入場制限を行い、各回入れ替え制とし演奏終了後は全席の消毒を行いました。ちなみに岩瀬中学校と大船高校のコンサートには、各々220名前後の入場者があり、生徒たちの熱演に温かい拍手が送られました。

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「大船ちょっと昔展パート3」

 ギャラリーにおける展示イベントは、2018年に「大船まつり」が第15回という記念の回から、私たち「大船地域づくり会議」広報部会が「大船まつり実行委員会」から依頼を受けて企画・実施をしています。
 ギャラリー2では、前回も多くの皆さんに興味を持っていただいた大船駅周辺にスポットを当てた昭和30~50年頃の懐かしい写真やチラシ広告を今回も展示。新たに、戦後間もない昭和21年に作成された「田園町内会住宅地図」や、仲通り商店街で行われた「歩行者天国チャリティバザール」や「節分の豆まき大会」など、商店街の歴史の一コマが写った写真を展示しました。

 松竹撮影所関連の写真は、大船ならではの“お宝写真”。いずれもかつて撮影所で仕事をなされていた方が所有していたもので、「大船松竹遺産」と名付けてみました。そのひとつは、『忘れえぬ慕情』(1956年)と『喜びも悲しみも幾年月』(1957年)の映画上映に合わせ「鎌倉カーニバル」のパレード用に製作した宣伝山車(だし)の写真。他に三枚の写真があるのですが、松竹の「大谷図書館」に問い合わせても内容はわからないものでした。もうひとつは、映画の完成試写会や上映館にポスターなどと一緒に貼られた26作品の宣伝用カット写真。1956年から1960年という日本映画がまだ華やかりし頃のモノクロ写真で、大きなガラス展示ケーの中には日本を代表する有名な作品もあり、来場者の方からの質問も多く注目の展示となりました。

 展示したもののほとんどが昭和の時代のものですが、平成に入ってからの写真として、山崎にあった北大路魯山人の旧宅「其中山房」で撮られた数枚を展示しました。特に、魯山人が賓客用として使用していた「慶雲閣」は撮影してから半年後に焼失してしまい、貴重な写真となってしまいました。

 そして、今回も台の川上さんにお願いし台峯や北鎌倉の懐かしい写真と、戦前に作られた国産をはじめ海外メーカーなど、マニアにとっては垂涎の貴重なフィルムカメラのコレクションを展示することができました。特に、地元「大船光学」が製造・販売した〈OFUNA Six〉は今回の目玉として展示することが出来ました。

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「昭和のレガシーTOKYO1964 ~ポスターと記念グッズ展~」

 昨年のオリンピックイヤーに向けて準備をしていた企画を、ようやくカタチにすることが出来ました。「大船地域づくり会議」広報部会の会議で「オリンピック関連で何かできないだろうか?」という話の中で「実は、ポスターを持っている」「記念切手やコインをコレクションしている知り合いがいる」といった声があり、今回の展示となりました。更に、鎌倉市中央図書館から1964年の東京オリンピックの際に行われた鎌倉市内での聖火リレーや看板などの写真パネル、走るコースやランナーのリストなどもお借りし展示をしました。

 このコーナーで、来場者の方が最も注目したのはやはり4枚のシリーズポスターでした。デザインとしては皆さんどこかで目にはしているものの実際のポスターははじめてで、そのシンプルな大胆さとチカラ強さに感心しきり。展示した私たちも満足がゆくものとなりました。

 記念グッズでは切手の種類の多さもさることながら、専売公社(現・日本たばこ産業)のいわゆるショート〈Peace〉のパッケージが五輪の色と同じ5色に20種類の競技がデザインされてものが全20種類と、寄付金付きたばこ〈オリンピアス〉の展示に「これは知らなかった」という多くの声が聞こえてきました。たばことオリンピック、時代の流れを感じます。

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 ギャラリー2の来場者数は約430名、ギャラリー3は約400名と多くの方々にお越しいただきました。コロナ禍のなかでのイベント開催に、正直複雑な気持ちもありましたが、皆さんの真剣なまなざしや談笑する光景にふれ胸をなでおろした次第です。私たち「大船地域づくり会議」メンバーは、地元の魅力や価値をひとりでも多くの方に知ってもらい、大船地域が好きになっていただければと考えています。来年こそ、コロナが終息し多くの人で賑わう「大船まつり」と「オープンデイ」が出来ることを願うのみです。
 末尾となりますが、今回も展示等にご協力をいただいたスタッフの皆さん、そして貴重な資料の貸し出しに快く協力をしていただいた鎌倉市中央図書館近代史資料室の皆さんに感謝いたします。

記事・写真梅澤徳夫
記事村川邦衛
デザイン小野勝彦

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